和の趣 × 木の温もり
上質な和のデザインと
自然素材にこだわった住まい
A様邸は、和の趣を随所に取り入れた木造住宅です。
お施主様からは「和風でかっこよく、住みやすい家にしたい」というご要望をいただき、設計から仕上げまで一貫してお任せいただきました。

正面のアクセントと霧除け
住宅の顔ともいえる正面の壁には焼杉の板を張り、二段の霧除けを設置。目を引くアクセントとして機能しつつ、夏の日差しをしっかり遮る深い軒も設けました。屋根材には、母屋の瓦との調和を意識して、上品な光沢のある銅板を採用。長年の修行で培った技術を活かした、和風で存在感のある外観に仕上げました。
外壁には、メンテナンス性の高いガルバリウム鋼板を採用。住んでからのランニングコストを抑えつつ、主張しすぎないすっきりとしたデザインで、全体の落ち着いた雰囲気と調和しています。

玄関まわりには、基礎と一体化させたコンクリートの犬走りを設け、地盤沈下による段差の発生を防ぐ構造に。基礎の表面には洗い出し仕上げを施し、和モダンで高級感のある足元を演出しています。建物全体の雰囲気と調和した、丁寧な外構設計もA様邸の魅力のひとつです。

唐傘天井の玄関ホール
「玄関は家の顔」という想いから、天井を通常より高く設計し、伝統的な唐傘天井を採用。和風のデザインがお好みだったお施主様に喜んでいただけるよう、入ってすぐ目を引くインパクトのある空間を演出しました。広がりを感じる玄関ホールは、来客にも印象的です。

旅館のような
落ち着きのある和室
和室は現代住宅ではあまり見かけない「船底天井」を採用。旅館を思わせる落ち着いた空間に仕上げました。壁は腰壁と塗り壁の組み合わせで、傷に強く実用性も考慮。和紙畳やこだわりの障子により、品のある和の空気を演出しています。

木の香りに包まれる
トイレ空間
トイレには天井に珪藻土、壁に杉材、床には檜を使用し、それぞれの木の香りや質感を活かしました。造作のカウンターや収納も、空間を圧迫しないよう工夫し、心地よい「こもり感」のある癒しの空間となっています。

家の雰囲気に合わせた
オリジナル物置
外構では、カーポートの下に収納物置を新設。車の掃除道具やアウトドア用品を使いやすく収納できるよう、扉と棚も造作しました。

さらに、将来の電気自動車対応として、倉庫裏にEVコンセントも設置。見た目と使い勝手を兼ね備えた、細やかな提案を行いました。


木の温もりを感じる
リビング・子供部屋
リビングの床は、無垢材にウレタン塗装を施した浮造り仕上げ。木目の凹凸を足で感じられる、素足に気持ちいい自然素材です。裸足で歩くたび、木のあたたかさが伝わります。


子供部屋には、アレルギーにも配慮した自然素材を使用。床材は自然塗料仕上げ、壁には調湿・消臭効果のある珪藻土を使用しました。現在は広い1室ですが、お子様の成長に合わせて将来的に2~3部屋に区切れるよう設計しています。
